読後感が悪くない、ハッピーエンドでないお話の描き方

八束は中学・高校時代、読後感の悪い話でも抵抗なく読んでいました♪
ところが、どういうわけか年を取ると、読後感の悪い話はきついなー、と思うようになりました

仕事帰りの電車の中で読んだ本の読後感が悪いと、疲れが倍増するような気がします

そんなわけで
読後感のいいお話を書きたい!
と強く思うわけですが……。

ちょっと前まで公開していた『赤い鎌、黄色い闇』、読後感が悪かったみたいですね
悪くしないように頑張ったつもりだったんですが、すみません。

読後感を悪くしないためには、ハッピーエンドにするのが手っ取り早いのでしょうけど、
ハッピーエンドじゃないのに、読後感が悪くない作品というものが、不思議と存在しますよね~。

こちらの単行本所収の『歪みはじめ』という作品も、その中のひとつだと思います

冴えない教師が特定の生徒に狙いを定めて、自分の玩具にしてしまう、といったお話で、ハッピーエンドとは言えないはず……。
なのに、不思議と読後感が悪くなかったです

なぜ?
と考えてみたのですが……

あえて感情移入をさせない描き方になっているからかな、と思いました。

この作品の主要登場人物は教師と生徒の二人です。
一般的には短編の場合、どちらかを視点にするかと思いますが、
この作品の場合は冒頭は教師の視点、その後は生徒の視点、最後に教師の視点という風に視点が移っています。
さらに、モノローグを使わない(最低限度の量を、セリフで表現している感じでしょうか)ことで、どちらの登場人物とも、距離を置いた感じで描写されています。

もし、どちらかに視点を固定して、モノローグを使ってしまったりすると、読後感は悪くなるのではないでしょうか。

教師視点で、教師が「計画通り」とほくそ笑むシーンがやたら多かったら、読み手の嫌悪感を煽りすぎてしまいそうです。

逆に生徒視点で、教師の言動に振り回されて、悩んでいるシーンが連続していたら、生徒が可哀そうになってくるか、鬱陶しくなってきそうです。

一場面を挙げると、
教師と生徒が関係を持った翌日、教師の担当する授業で、生徒が席にいないというシーンがあります。
このシーンは、生徒が悩んでいることを示唆しているのだと思いますが、生徒は描かれていませんし、教師のモノローグもありません。
もし、この描写が生徒視点で、生徒が苦悩する様子が直接描かれていたとしたら、かなり重たくなってしまいそうです。

ハッピーエンドでないお話で読後感を悪くしない方法のひとつとして、登場人物を突き放す、というのもありかもしれません♪
共感が得られにくくなるという意味で、諸刃の剣ではありますが……。

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コメント

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No title

こんにちは(^^)

ブログ待っていました~~!!
これなんですよね!
私今回の持ち込み作では、視点をどちらにも固定しない、モノローグ無しで完全ハッピーエンド(アンハッピーでもなく)ではない作品もっていったのですが。。。。

『共感しにくい』と一日目の出版社3社で指摘されました 泣
・・いえ、それでも面白いと思える作品になっていないのが大問題ですが・・・

この視点をどちにも置かない描き方するなら、キャラのバックグラウンド(自己紹介だけではなく、周りからのキャラ評価など)等を、解かりやすく明確に読者にアピールして。と。

それで翌日の持ち込み先3社には、緊急原稿手直しで、モノローグ追加(短編1作品(1話)にモノローグ使えるのは1キャラのみ)でお作法を追加して持ち込んだのですが・・・・モノローグ追加してもモノローグ無しで作った原稿なので全体説明不測になり・・・・。


そうですよね、前日と手直しした翌日では、特定視点無しと固定視点有りでは作品の魅せたい目的が違う(::)

反応が良かったのは面白い作り方をしていた前日です。
投稿作(持込作)では共感第一なので、と手直しした翌日は指摘は少なかったですが、付け焼刃のモノローグ・・・共感しにくいただの目的の無い作品であったと思います。


本当、プロの漫画家さんの才能や魅せ方の上手さははかりしれません・・・(++)

やはり皆さん分析されながら漫画や小説を書いていらっしゃるのですね。
すごく勉強になりました。ありがとうございました。

Re: No title

こんにちは~(*^_^*)
三田さんが持ち込みされた作品も、視点を固定していないタイプだったんですね~。
そういう冒険ができるって、羨ましいです!

私は少女マンガを読む機会が多かったせいか、登場人物を突き放した感じの描き方というのをあまり見た覚えがなくて、BLマンガで初めて見ました。……研究不足ですね~(ーー;)

濡れ場など、特定のシチュエーションを描く目的のマンガなら、それほど登場人物に対する共感は要らないのかな、と思ったりもします。
ただ、私は好みのシーンがあるマンガを読んだら、その登場人物に共感したいと思って、しつこく読み直すタイプです。全員がそうというわけではないと思いますが、そういうタイプの読者は、そのマンガの中に、登場人物の状況や心理を想像しやすいような情報の提示があればあるほど、満足するような気がします♪

> この視点をどちにも置かない描き方するなら、キャラのバックグラウンド(自己紹介だけではなく、周りからのキャラ評価など)等を、解かりやすく明確に読者にアピールして。と。

まさにそれですね!
その辺も、『歪みはじめ』は秀逸だったと思います♪ ←どれだけ好きなんだよ……(ーー;)
生徒が家を出る時の母親とのやり取りとか、他の生徒からの評価が、生徒と教師、各1コマで描かれているところとか。

> それで翌日の持ち込み先3社には、緊急原稿手直しで、モノローグ追加(短編1作品(1話)にモノローグ使えるのは1キャラのみ)でお作法を追加して持ち込んだのですが・・・・モノローグ追加してもモノローグ無しで作った原稿なので全体説明不測になり・・・・。
> そうですよね、前日と手直しした翌日では、特定視点無しと固定視点有りでは作品の魅せたい目的が違う(::)

原稿の手直し、私もしたことがあります。
でも、指摘された箇所そのものを直しても、うまくいかないものですよね~(ーー;)
大抵の場合、その原因は他の部分にあるようで……。

「魅せたい目的」って、なんだか、いい言葉ですね♪

そこをしっかり意識しないと駄目なんですね~。
言われてみれば、私、そういう意識がすごく低いような気がしてきました(・_・;)
無意識に、ダメ出しされにくいようなお話を作る癖がついているみたいです。
だから「ありきたり」とか「ちょっといい話止まり」とか「平均点を目指さないで」とか言われてしまうのですね~。←本当に言われた台詞です(ーー;)
今、ひしひしと感じました。

大事なことを教えていただきました♪
ありがとうございます(*^_^*)
プロフィール

八雲八束

Author:八雲八束
BL作家志望の、自称「夢見る乙女ネコ」です。BL小説や漫画を書いています。

なんだかよく分かっていないのですが、ツイッターはじめました。お気軽にフォローしてください♪
https://twitter.com/yatuka1889

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