好きです! 冒頭と最後がリンクしている作品

冒頭と最後がリンクしている作品って、すごく整った感じがしますよね♪
八束は様式美重視派(?)なので、そういう作品、大好きです

自分で描いたマンガや小説でも、冒頭と最後がうまくリンクした時は、すごくテンションが上がります
めったにうまくいかないのですが……

さて、前回取り上げさせていただいた、こちらの単行本所収の『アンダーグラス』ですが

この作品も、冒頭と最後が、しっかりリンクしていました!

まず冒頭ですが
主人公が帰宅するシーンから始まります。
主人公は「ただいまー」と声を掛けながらも「…って返事があるわけじゃないけど」と心の中で呟き、部屋に入ります。
そして、服を脱ぎ、蛇とまぐわうという、彼の秘密が描かれます。
まぐわいながら主人公は、自分のことを「もうどこかおかしいのかもしれない」と思います。

それと並行して、モノローグで
「ドア一枚を隔てたここに 僕だけの森があることを 誰も知らない」「隣人すら 夜毎僕が還る森を 誰も知らない」
と語られています。

この後、主人公の勤務先での評価の高さ、主人公に思いを寄せる女子社員が描かれます。そして主人公は、その女子社員に言い寄られます。
主人公は受身ながらも「僕をここから連れ出してくれるだろうか」という期待を抱きながら、女子社員を受け入れようとします。
でも結局主人公は女子社員を、人間の体温が苦手という理由で拒絶してしまいます。
主人公は、女子社員とうまくいかなかったことに失望しながらも「僕はここでいい」と、蛇とまぐわいます。
女子社員は翌日、再び主人公に好意を伝えようとしますが、主人公は微笑みながら「ごめんね」の一言で拒絶します。

そして最後のシーンですが、
こちらもやはり、帰宅するシーンです。
主人公は、隣人と普通に挨拶を交わしてから「そうだ 何も悪いことなんてしてない」と心の中で呟きながら鍵を開け「ただいま」と声を掛けながらドアを開いて部屋に入っていきます。
それと並行して、モノローグで
「普通の日常が 苦痛なわけではない」
「ごくあたりまえに仕事をし ごくあたりまえに人と接し生活する それだけだ」
「それをくりかえすだけ」
「あの森へ帰るために」
と語られています。

主人公は最後まで、疚しさを払拭できずにいます。(疚しさがあるからこそ「悪いことなんてしてない」という言葉が出てくるのだと思います)
それだけに、最後のシーンに漂う諦観が、すごく切ないです!

少し気になったのが、冒頭と最後のモノローグでの「還る」と「帰る」の使い分けですが、
「還る」は「普通の日常」と「僕だけの森」を循環しているようなイメージで、「帰る」は「僕だけの森」のほうを自分の居場所と認識したような感じではないかと、八束は思いました。
……でも、あまり自信はありません

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コメント

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はじめまして

灰原さん、いいですよね。
画力はもちろん話の筋立てとかストーリーセンスも素晴らしいと思うのですが、文字書きとしてはキャラ立てがとても勉強になるなあと思ってる漫画家さんです。

突然失礼しました。

Re: はじめまして

はじめまして(^-^)
作家志望の方なんですね。
小説を書く時、マンガとかドラマとか、小説以外の作品も参考になりますよね♪
プロフィール

八雲八束

Author:八雲八束
BL作家志望の、自称「夢見る乙女ネコ」です。BL小説や漫画を書いています。

なんだかよく分かっていないのですが、ツイッターはじめました。お気軽にフォローしてください♪
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